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STORY
vol.
03

シェルター
ワンポールからの進化形

  • サバティカル
    ブランドストーリー
  • vol.
    00
    イントロダクション
    サバティカルの始まり
  • vol.
    01
    プロダクションノート
    デザイン哲学編
  • vol.
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    ダウンの源流を知る
BRAND STORY vol.3SHELTER

ワンポールからの進化形

SKYPILOT TCとMORNING GLORY TC

デザインコンセプト
01
デザインコンセプト

“ワンポールの設営しやすさに、
居住性をプラス”

ワンポールタイプのメリットは設営のしやすさ。ドームタイプに比べて早く設営することができ、圧倒的に簡単なことです。

逆にデメリットは、1本のメインポールをピラミッド状のラインで支持するために、どうしてもボトム近くにデッドスペースが生まれます。また、いったん設営したら動かせないことも、半自立式のドームタイプとの違いです。

「スカイパイロットTC」と「モーニンググローリーTC」は、設営しやすいというワンポールのメリットを生かしながら、サブポールを追加することでデッドスペースを解消し、ツールームテントに匹敵する空間の広がりを実現しました。

複雑な多面体のため設営が難しそうな印象がありますが、まずは底部に長方形を作り、四隅をベグダウンしてセンターポールを入れるだけで簡単に立ち上がります。ビルディングテープに導かれるまま四角形を作るだけなので、どなたでも直感的に設営することができます。

また、あらかじめペグダウンから始める設営手順なので、フレームを入れるドーム型に比べて、風のリスクを軽減した設営が可能です。

<span class="en">TC</span>素材の特徴
02
TC素材の特徴

“結露しにくい通気性と、火の粉への強さ”

TC素材は、コットン35%とポリエステル65%の混紡素材です。天然素材のような落ち着いたテクスチャーと、結露の少ない適度な通気性、夏場にうれしい遮光性などが大きな特徴です。

TC素材は燃えにくい素材というイメージがありますが、難燃素材ではないので、やはり火がつけば燃えます。ただ、火の粉で簡単に穴が開いたり、火がつけばあっという間に溶けて液状化する化学繊維と違い、コットンは化繊の2倍の水分保有量があるので、火が燃え広がりにくいという性質があります。そのため、焚火の火の粉対策は化繊よりも安心で、キャンプで高い人気を誇っています。

秋や冬になって外気温が下がると、温度差によってテントも内側が結露します。実はTC素材でも結露は発生しますが、生地が水分を吸収する特徴と、基本的に通気素材のため、湿気を外側に逃がすスピードがあり、結露で水が垂れてくるようなことはあまりありません。

逆にTC素材のデメリットは、雨に弱く、重量もかさむこと。生地自体に防水性はなく、水を含んで拡張するコットン繊維が生地の目を詰めるという性質を使って、外からの水分を遮断します。生地表面には撥水加工を施していますが、素材の特性上、縫い目にシーム処理ができないため、雨天時は縫い目から浸水する場合もあります。また、一度濡れると乾きにくく、湿気を含んだままではカビの原因にもなります。

コットンの吸水性を生かすには繊維の太さが必要なため、生地にはある程度の厚みを持たせています。それによって重量は増しますが、逆に遮光性が生まれ、夏の暑い日差しを遮ってくれます。その際、SABBATICALでは室内が暗くなりすぎないよう、ライトな色合いを選んでやさしい明るさを実現しています。

雨に弱く結露しにくいTC素材は通年の使用も可能ですが、どちらかといえば、秋から冬にかけての雨の少ない季節がおすすめです。裾にポリエステル製スカートを装備して、ボトムからの冷気の侵入を防いでいるのもそのためです。スカートを着けることによって吸気口を強制的にサイドベンチレーションに絞り、上部のベンチレーションに向けての必要な空気循環の流れを生み出します。

<span class="en">SKYPILOT TC</span>
03
SKYPILOT TC

“フラッグシップの大型シェルター”

SABBATICALのフラッグシップモデル。ネーミングはカリフォルニア州シエラネバダ山脈に咲く高山植物の固有種に由来しています。

省スペース設計でありながら、デッドスペースを限りなく解消し、大人数を収容できる居住空間を確保しました。4人家族がゆったりと過ごせるツールームテントとしてはもちろん、グループキャンプでは6〜8人がくつろげるリビングスペースとしても大活躍。発想次第で多様な使い方ができる大型シェルターです。

通常ならツーポールで支えるサイズ感ですが、そこを設営しやすいワンポールでできないかという発想からスタートしています。一見、複雑な多面体ですが、基本はワンポールを4本のピラミッドラインで支える構造のため、風に対する強さも持ち合わせています。

一般的なツーポールテントやツールームシェルターとして比べて設営工程が少ないので、設営は早くて簡単。多面体のルックスに反して、どなたでも直感的に立ち上げることができます。

まずはビルディングテープの四隅をペグダウンし、センターポールを入れれば簡単に自立します。その後は、前後左右に2本ずつのサブポールを加えて、縦横に長く空間をエクステンションしていきます。

センターポールの高さは270cm、4本のサブポールは180cmと、内部は大人が立って歩ける余裕のヘッドクリアランスがあり、垂直に立ち上がったフロントウォールと左右に広がるサイドウォールで、限りなくデッドスペースをなくしています。

全体のシルエットは巨大に見えますが、ボトム面積自体はそれほど大きくなく、10m×10mの区画サイト内に納まるサイズ。それでいて、4人用インナーテント、4人分の椅子やテーブル、クーラーボックスや様々なキャンピングファニチャを置いても、空間の導線をキープできる余裕の広さを実現しています。

もうひとつ、SKYPILOT TCの魅力として欠かせないのは、SABBATICAL随一の展開力を誇る豊富な張り方バリエーションがあります。

フロントウォールやサイドウォールを開く、巻き上げることからはじまり、ピラミッドラインを構成する4つの面は、いずれもポールを追加することで、跳ね上げて張ることが可能です。その際、美しいシルエットが作り出せるよう、余計なスカートやメッシュパネルを巻き上げられる仕様になっています。

昼間は大きく跳ね上げ、巨大タープのような開放感と美しい景色のなかで過ごし、夜はパネルを閉じてプライベート空間を楽しむ。季節や天候、シチューエーションに合わせて、張り方アレンジは無限大。アイデア次第でさまざまに可変していくスタイルを楽しめます。

<span class="en">MORNING GLORY TC</span>
04
MORNING GLORY TC

“流れるようなフォルムが際立つ小人数用シェルター”

馴染み深い「アサガオ」に由来する「モーニンググローリー TC」は、朝日を気持ちよく浴びて、最高の一日をスタートしてほしいという想いを込めて、ネーミングされたTC素材の小人数用のシェルター。この流れるような美しいフォルムには、多くの機能性が秘められています。

イメージしたのは、二人で使うツールーム。ワンポールシェルターにサブポールを加えて空間を広げるという考え方はSKYPILOT TCと共通したコンセプトですが、こちらは、エクステンションをフロント部に集中させ、リビングと寝室をはっきりと分けた空間使いが最大の特徴です。

フロント部は3本のサブポールを使って壁面を立ち上げることで、二人で過ごすには十分広々したリビングスペースを実現。壁が立ち上がっていることで、クーラーボックスやギア類を置きやすく、二人分の椅子とテーブルを収納するスペースがあります。また、4人分の椅子を持ち込んでリビングとしての利用など、小人数での使用に応じたアレンジがしやすいサイズ感です。

一方、後半部分は寝室という考え方で、二人用インナーテントの設置や、二人分のコットを置くスペースとして想定しています。横になるだけなら、ワンポール特有のデッドスペースが残っていても不自由はありませんし、そのぶん余分なコストも抑えられます。

大型のフロントパネルは出入りをスムーズにするだけでなく、室内の圧迫感を軽減させ、また、全面のメッシュパネルを閉じれば、不快な虫の侵入を遮断。それでいて室内に居ながらにして、自然と一体化した開放感ある居心地を楽しめます。

特徴的なサイドパネルは、大らかなルーフの傾斜から一転して、ボトムに向けて切れ込み、MORNING GLORY TCの美しいフォルムを形づくる重要な要素となっています。

フロントパネルと同様、サイドパネル全体が前傾しているため、雨の日もベンチレーションを開け放つことができて快適です。これは日本建築の軒下と同じ考え方で機能するものです。

ワンポールの設営しやすさに加えて、フロントにエクステンションを集約させたことにより、使い勝手のいいリビングスペースと開放感のあるビューが生まれ、そのうえ直線で構成されながらも、まるで動き出しそうな躍動感あるフォルムを実現。大きなコストや過分なパーツを掛けるという手法ではなく、デザインとアイデアでワンポールを進化させたという具体例がここにあります。

  • BRAND STORY vol.02プロダクションノート
    プロダクト開発編
  • BRAND STORY vol.04テント
    変幻自在なツールーム
  • BRAND STORY TOPブランドストーリー トップ

  • TEXT:CHIKARA TERAKURA
  • PHOTO:SHOTA KIKUCHI

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